幼なじみと付き合った場合。
それからまた数週間が過ぎ、今日もまたいつもの日常が始まる。



昼過ぎに起き、飯を食って、夕方に出かける。



家の前でチャリを押して道路に出ようとしたら、人の声が聞こえてきた。



なんでこのタイミングで会うかな…。



ウンザリしつつ、音を立てないようにチャリを押して外に出る。







今日は朝から天気が悪くて、今でこそ雨はあがっているものの、


いつもより暗い夕暮れ。


薄暗い中、となりの家の前にふたりの男女の姿が見える。



「今日は送ってくれて、ありがとう」


「次に会えるのは、来月学校が始まってからかな……。最近忙しくて、なかなか会えなくてゴメン」


「ううん、大丈夫だよ」


「彩花…」



ふたりの影が、重なる。



俺は、なにを……。



見るつもりなんてないのに、足が動かない。








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