幼なじみと付き合った場合。
「なんでだ……じゃあ、どうして合宿の日にあんなこと言いだしたんだよ……。

最初から自分がやったって言えばよかったじゃないか……」




床に座りこんだ朝野くんが悔しそうに言う中、伊織は朝野くんの前にしゃがみこむ。




「彩花が…どうするか見たかったから。俺が足かせになってて、朝野と付き合えないんだとしたら……背中を押してやろうと思った。

だけど、期間限定だけどな。さっき、お前の言ってた通りだよ」



じゃあ……伊織はあたしがそうするってわかって、




朝野くんをハメたってこと……?




「赤松くんも……ふたり揃って、最低だな……」




伊織をニラむ朝野くんの顔が、すごく怖い。










「俺は、彩花の性格を知りつくしてるから……。コイツさぁ、優柔普段だし、押しに弱い。

モテたことがないから、ちょっとの甘い言葉ですぐ流される。

朝野…お前がさー……最初に俺をハメたりしなきゃ、こんなことしなかったかもな」



伊織は力なく笑うと、朝野くんから目を逸らす。



< 1,365 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop