幼なじみと付き合った場合。
「うん。名字あんまり呼んでなかったし、彩花って呼んだ回数の方が多かったから」



「そーだっけ?」



あたし、そんなことも覚えてない。



「それに、水泳教室に女の子多くて、昔っから名前で呼ぶのに慣れてるから」



「そうなんだぁ~……」




あたしの周りには伊織しかいなくって、学校で会う男子は名字でしか呼んだことがないから、



その感覚はちょっと理解できないなぁ……。











「昨日屋上でさ、これからは普通に友達で…って話してたけど、あれもムリだよね」



「うん…伊織ってああ見えて、ヤキモチ焼きっぽいんだよねぇ」



「そっかー…それだけ思われてるってことだよ。俺と元カノの感覚と、ふたりはちょっと違うかも。

だから、うまくいくかもね…?」



朝野くんはあたしを見て微笑んだあと、あたしのカバンに視線を移す。



「今から帰るとこ?」



「うん。委員会があったから…」



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