幼なじみと付き合った場合。
「だから安心して働いてね。最近ずっと彼氏の家に遊びに行ってるし、

お母さんの彼氏取ったりしないってば~!もぉ、変な心配しないでよ」



松本さんのカラ笑が聞こえる中、あたしはなんだか怖くなって、足を引きずるようにして保健室を出た。



……松本さん、お母さんを安心させるために伊織を彼氏ってことにしてるのかな。



そんな…どうして伊織なの?



松本さんが伊織を好きっぽいってことは気づいてたけど……ホントの彼氏じゃないよね。



他の人じゃダメなの……?









しばらく歩いて自分の学年の階まで来ても、あたしの心臓はまだ激しく鳴っていた。



なんとか資料を落とさずにここまで来れたけど、手に力が入らなくって今にも落としてしまいそう。



そこへ、誰かに後ろからポンと肩を叩かれた。



――ビクッ!!



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