幼なじみと付き合った場合。
「俺は……」


聞き取れないぐらいの小声で、伊織が呟く声が聞こえてきた。


それと同時に、伊織の動きも止まった。






体を起こそうとしたけど、依然として強い力で押しつけられていて、相変わらず身動きがとれない。


「……伊織?」


「情けないけど……こんな形でしか……お前の気持ちが、確かめらんねぇよ……」



「……え……?」


「どうなんだよ……このまま……俺と……できる?」



や……。


できる……って、なにをでしょうか!?


伊織が言ってることの意味が、


半分わかるような、わからないような、わかりたくないような……。



「あ……え……と。冗談やめよう~?ほら、ココあたしの部屋だしっ。

そんな、ムードもなにもない……」


思わず笑ってそう言うけど、伊織は真剣な表情を崩さない。



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