幼なじみと付き合った場合。
「……笑ってんじゃねーよ。お前の心の中に、俺はいるのかよ……」


「な……なに、それ」


「俺は……お前が行けって言うから……松本のとこにだって行った。

なのに……お前は……」


ビクッ。


伊織が、冷ややかにあたしを見つめてる。


ヤバい……。


もしかして……


あたしが今日してたこと……


バレて……る?






伊織に押さえつけられてるとかじゃなく、


あたしの体は凍りついたかのように、微動だにできなくなった。


「彩花は……昔から、そうだよな」


伊織は苦しそうに顔を歪めると、あたしから顔を背けた。


「え……?」


「俺がどんなにお前のことを気にかけたって……俺のことなんか、二の次だ」


「そっ……そんなことないよ……」


「そうなんだって……ずっと、そうだった……」


伊織はあたしの手を強く握りしめ、やりきれないような表情を見せる。




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