短志緒
健吾の体は思ったより白くて硬くてとても滑らかだった。
肩の辺りの膨らみ方や喉仏を間近で見ると胸をかきむしられるように興奮した。
優しくしてと言っておきながら、
「早く」
なんてはしたないことを言ってしまう。
「急かすなよ。痛いかもしれないぞ」
「痛くてもいい。だからーー」
だから、早く私をあなたのものにして。
「煽んなって。優しくできなくなる」
もっと健吾を感じたい。
男であると痛感してみたい。
「……平気?」
「平気じゃない。でも、これ以上痛くなることはない……と思う」
「無理、すんなって」
「こんな時くらい無理しなきゃ」
健吾の額には汗が滲んでいた。
そっと指で拭ってあげると、優しいキスが返ってきた。
一生記憶に残るであろう人生最大のイベント。
健吾はその思い出が辛いものにならないよう最大限に私を労ってくれる。
私はもう認めざるを得ないのだ。
健吾が好きなのだと。
幼馴染みではなく、一人の男として。
私がまだ彼を見下ろしていた頃から、健吾は特別な存在だった。
健吾は私の初恋だったのだ。