片恋い想い。





「遅いぞー!」


「ごめん、絡まれてた」


亜依のお弁当の風呂敷はまだ開いてない


「先に食べちゃた?」


「馬鹿ねー、一人で食べてもつまんないでしょ?」


「うん!ありがと」


亜依は私を待っててくれた


残り時間は20分か


急がないとな






「あ、メールだ」


可憐な指裁きで画面をタッチする亜依


「あんた、黒崎先輩と幼なじみよね?」


「…そうだよ。なんで?」


「沙羅達が付き合ってるのかって…何したの?」


「それは篤也が勝手に…」


さっきのことを亜依に話した


「黒崎先輩はモテるからな…」


「私は、嫌いだよ」


「まぁ、大事にならなきゃいいけど」


「…大丈夫だよ!」


私は考えが甘かった


これが波乱の幕開け




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