片恋い想い。





「梨菜、ありがとな♪」


「別に桃ちゃんの頼みだったから仕方なく…」


「まっ、サンキューな♪」


「梨菜?」


「高橋!?」


急に背後からひょっこり現れた高橋に身体が跳ねる


そういえば、篤也と一緒の団だった


でも、また会えた


「何してんの?」


「ん、梨菜から愛妻弁当もらった♪」


隣に立った高橋はお弁当を見る


違うから!


勘違いされるじゃんか!


高橋だけじゃない、周りにたくさん人がいるのに


「違うから!これは桃ちゃんに頼まれだけで…」


「分かってる。篤也のバカが言ったことだしな♪」


「てめぇ、失礼だぞ」


高橋は何とも思ってない…みたい


そうだよね?


うん、期待しちゃ駄目だ


「じゃ、私は行くね」


「おうっ、またな!」


じゃれ合う二人


そんな三人を見つめている美樹がいたことを私はともかく、誰も気づかなかった






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