片恋い想い。





「…知ってたの?」


『うん』っと大きく頷いた咲良を見て目を見開く


「まぁ、あんたらは大丈夫みたいだけどさ♪」


どっからそんな根拠が…


前に亜依にも大丈夫って言われたっけ


「あ、終わったみたい♪」



開会セレモニーが終わって、皆急いで持ち場に向かう


私も戻っていたが、手を引かれて振り向くと高橋がいて人波をかき分けてあの場所に向かう


亜依や咲良は、ガッツポーズをしているのが見えた


人の気も知らないで…


引かれる手が目に入って、神経がそこに集中する


急に恥ずかしくなって俯く


途中、手を離そうとしたら逆に握る力が強くなった


ねぇ、高橋は私をどうしたいの?







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