片恋い想い。
ガタンと扉が閉まる音がする
非常階段か…
最近、来てなかったけな
「あのさ…俺のこと避けてた?」
「あ、えっと…なんて言うか…、」
瞳を揺らす私を見て、高橋はため息を吐く
「…あのさ、今日の出店さ一緒に回ってくんね?」
「へ?」
「駄目か?」
「う、ううん!大丈夫!全然OK!」
ヤバい…
誘われちゃった♪
「…でも、由実さんは…?」
「梨菜には言ってなかったけどさ、振られた。好きな人が出来たって…」
「…うそ」
声、震えてる…
複雑な気分だ
高橋がフリーになって内心、嬉しかった
チャンスがきたって…
でも、今にも泣きそうな高橋の顔を見ると助けてあげたいって思ってしまった
何か出来ないかな
「…じゃ、後で教室まで迎えに行くから」
「う、うん…」