スイートポテト・フィロソフィア

「何でもない。やっぱりさつまいも好きだなって思ってただけ」


「またさつまいもかよ」


「仕方がないでしょ。さつまいもって最強なんだから」


「はいはい。それ、もう耳にたこができるくらい聞いたから」



そのまま焼いてもいい。


ちょっとだけ揚げてから、タレに絡ませるのもいい。


透き通ったみたいに綺麗な、煮ものにしてもいい。


クリームにしても、デザートにしてもいい。



場面に合わせて、食べる人の気分に合わせて自由に変身してくれるさつまいもは、本当に優秀だ。



そんな万能で美味しいさつまいもに、こだわらない方が難しい。


いろんな表情を見せられるさつまいもが、とてつもなく愛しい。



少し格好は不格好な気もするけど、それくらいなら愛嬌としてとらえれば問題ないと思う。

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