~君という光~
二人並んで楽しく会話しながらあたしの家へ向かっていたら、もう家についてしまった。
あたしは透真に何度もお礼を言って別れた。


こんなに寒いのにあたしを送ってくれた。

こんなあたしを…。

どうして透真はあのときあたしに声をかけてくれたのだろう。
あたしが『学校なんてつまらん。』って言った時。

あんなにも暗くて怖そうな見た目をしたあたしに、なぜ声をかけてきてくれたのだろう。

そして、今。
なぜ、こんなにやさしくしてくれるのだろう。


あたしが思うのはこんなことばかり。
でも、透真だけのことではなくて鈴音も…。
鈴音にはなにかあるはずなんだ。

明日、必ず聞こう。

と、遠ざかっていく透真の背中を見つめながら思っていた。
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