~君という光~
「きいな、お前過去に何かあっただろ。」

「なんであたしの名前を…。」

 あたしの過去のことより名前を覚えていてくれたことにびっくりしてつい聞いてしまった。

「なんでって…。
 そりゃー知ってるでしょ。
 俺がお前に”俺の名前覚えとけ”って
 言ったのに俺がお前の名前覚えていなかったら最悪じゃね?」

「・・・。」

もう言葉が出なかった。
言葉の代わりに出たのは涙だった。

「え…。」

透真は焦っていた。

「あたしの名前を知ってる人なんてクラスに一人もいないかと思ってた。

  透真、ありがとう。」

その時透真はすごくびっくりしたような顔をした。
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