~君という光~
急に怒鳴られでびっくりした。

そこにいたのは透真だった。

「何って?」

「お前死ぬつもり?」

あぁ。
いつの間にか私は柵のところに立っていた。
柵を超えるともう足場はない。

「別に?
 どうせ、あたしが死んでも誰も悲しまないから。
 てか、あんたには関係ない。」

「お前何言ってんの?
 もう何でもいいから早くこっちにこい!」

なんで透真に命令されなくちゃならないんだ。

「いやだ。
 別に死んだらしんだで構わない。」

その時、透真があたしの方へ駆け寄り
あたしの手を引っ張った。
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