~君という光~
ーー下校中ーーー

「なぁ、お前どうして俺たちを避けるんだ?」


3人で並んで歩いているのになぜか無言のまま時間が過ぎた中、透真が口を開いた。

「避けてる?」

「あぁ。」

「別に避けてなんかないわよ。」

「でも、今まで俺たちと一緒にいたじゃないかよ。」

「あれは…気分よ、気分!」

気分、ね…。
嘘だな。
とあたしは思った。
気分でころころ変わるような奴じゃない、鈴音は。

「へぇー。気分ねぇー。
 んじゃ、気分で俺たちのところにいたんなら、これから俺たちのところにいんなよ。
 なんか使われているみたいでいやだしさー。」

透真が少し強めの口調で鈴音に言う。
その言葉に鈴音は一瞬顔を歪めたが、眉間にしわを寄せて、

「いいわっ。いなければいいのね。
 では、さよなら。」
 

といい走り去っていった。
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