ただ、思って・・・ただ、愛して・・・

二人の影

あっという間にテストの日にちがやってきた。
自分なりには勉強したつもりである。
でも、自信あるか?と聞かれたらそうでもない。
やっぱ今回も修也は成績いいだろうなぁ。
絶対修也の成績にはかなわない。
そう思いながらも今日も学校に通う。
数学の公式・・・なんだったけなぁ・・・

ドンッ・・・――

「ごめんなさい・・・」
「あ、二葉じゃん。」
この声は・・・やっぱり石原か・・・
「昨日のメモ見てくれた?メアド書いといたからいつでもメールしてね。」
「うん。」
返事をして私は再び歩き出した。
あ・・・でも・・・
「石原ってさ・・・」
「何?」
「彼女いるんでしょ?」
「お、なんでわかったの?」
「別に・・・」
やっぱりそうだった。彼女いるっていうことは四人で一緒に帰ったりするのかもしれない。帰りは要チェックだ。
この3日間。2人は一緒に帰るってことか。
二人の姿を思い浮かぶだけでもくるしくなる。
今日はテストだというのに気分が乗らない。朝からテンションがさがる。
そりゃ、カレカノだから2人は一緒に帰るだろうけど・・・
モヤモヤする・・・美花が私だったらって何回も思う。
一緒に帰って欲しくない・・・でもしょうがないっこと・・・

我慢しないと・・・我慢・・・

何か・・・頭がぼぉっとしてきた・・・風邪かな?
昨日喘息が出て熱っぽかったし・・・



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