ただ、思って・・・ただ、愛して・・・

最近気分がわるい。
ちょっと保健室いってみようかな。

私は教室に荷物を置いて保健室に向かった。
たくさん廊下には人がいた。みんなテストのことでにぎわっている。
そのなかで一人、修也を見つけた。
修也は余裕そうにやんちゃな軍団たちとのんきに喋っている。
修也のとなりを通ったけど何も言われないまま通り過ぎた。
なんかとなりを通って話しかけてくれるかもしれないという、変な自分の妄想があっけなかった。てかそんな妄想をする時点で馬鹿だな。
話しかけてくれるなんてありえるわけないのに。

あぁ、だんだん頭が痛くなってきた。熱があるのかな。
「失礼します。」
保健室に入ると木村先生がいた。
「どうしたの?二葉さん最近保健室に来ること多いわね。」
「はい、少しきついです。」
「とりあえず熱をはかりなさい。でも、今日大事なテストなんだから受けないと。あまりにもきついなら無理して受けなくてもいいけど。」
「はい・・・」
「ほんとに大丈夫?」
「・・・」
木村先生はまだ若くて優しい先生。結婚していて旦那さんがいるらしい。
とても綺麗な先生。あこがれる。
私は体温計を渡され熱をはかる。
「なにかあるなら私でもいいから相談してね。」
「はい。分かりました。」
「話すときっとちがうわよ。」
でも、先生が恋愛話のことなんて聞いてくれるわけないし。
話ようがない。話すことができない・・・
はぁ・・・恋愛相談のできる人が欲しいな。そしたらアドバイスとかしてくれるだろうし。
そんな友達さえいないし。

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