猫が好き!


 酷い酔っぱらいだ。

 今まで記憶が飛んだ事など、一度もない。
 シンヤが戻って来た事に浮かれて、調子に乗りすぎたらしい。


「ごめん。ここまで運んでくれたの?」
「ううん。真純さんが自分でここまで来たよ」


 途端に不愉快になり、真純はシンヤを睨む。


「じゃあ、どうして一緒に寝てるの?」


 シンヤもムッとした表情で、真純を睨み返した。


「自分が引きずり込んだんだろ?」
「え……」


 あり得ない。

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