君に告げよう

「そっか。一緒にいるんだ……」

「うん」



あの空に、永輝くんと柚羽さんは一緒にいる。

こんな形でしか、一緒になれなかった二人。

肩を寄せ合って共に生きることだけが幸せなんだろうか。

若くして命を落としても、一緒にいることができるのならば、それもまた違う幸せのかたちなんじゃないかと思った。



「……遼太郎」

「啓介さん……」



僕と姉さんに気を遣って、病室を出ていた啓介さんが戻ってくる。

啓介さんの後ろに、スーツを着た男が数人、立っていた。



「悪い、ちょっと外してくれるか」

「……うん、分かった」



数人の男が何者なのか。

聞くまでもなかった。

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