君に告げよう

「じゃあ、姉さん。行くね」

「うん。たまには会いに来てよ」



姉さんはこれから起きることを察しているのか、落ち着いた笑顔を見せる。


審判のときがやって来た。

永輝くんと柚羽さんのことは二人の死をもって終わったけれど、姉さんにはこれから罪の償いが始まる。


――これから僕は、どうする?


そんなことを考える余裕もなく、答えはすぐに出て来た。


僕も姉さんと共に、罪を償おう、と。

いつも永輝くんに助けられながら生きてきたくせに。

僕は肝心なところで、永輝くんを助けることができなかった。


姉さんを憎む気持ちが僅かながらに残っている。

けれどそれは、自分の不甲斐なさも要因のひとつだと思った。

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