海辺で恋するシンデレラ

彼女を追い詰めた、橘にも腹が立つが

今まで何も気が付かず、アイツの傍に居させていた俺自身に腹が立った。


「夏生、救急車呼んでくれっ!」


店の入り口で成り行きを見ていた夏生に指示を飛ばす。


「わ、分かった。」


携帯の電波が不安定だったのか、外に出て電話を掛け始めた夏生。


「海桜・・・」


さっきまで姿が無かった、彼女の親友で・・・確か、結城といったか。

その子がゆっくりとフロアに歩いてきた。


彼女の衣服は、乱れていて

薄いピンク色のシャツを羽織っただけの状態だった。


くっ、こいつ海桜ちゃんと付き合いながら

彼女の親友と、身体の関係を持っていたのか。


女遊びの激しい奴だとは聞いていたけど

よりによって、彼女の親友にも手を出すなんて・・・

ホント最低、最悪な奴だ。


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