デキちゃってない結婚
 もしここでこのお金を受け取ったら自分はただの詐欺師になってしまう、真理子は昔調理師になりたかったが、詐欺師にはなりたいなんて思わなかった。とにかくお金を貰わない方法を考えたが思い付かず、また真理子は机に肘を付いて頭を抱えた。

 そんな真理子を見て美月はまた胸が苦しくなった、何て自分は最低なんだと何度も責めた。同じ様に小竹もお金で解決させようとしている自分を何度責めた。

「あの、お金はいりません!」

 そんな中また真理子は立ち上がり気合いを込めて言い放った。真理子は必死に頭で考えたがストレートに言うことしか浮かばなかった。

「しかし、おろして欲しいと言ったのは私達の方ですし、申し訳ないですよ」

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