お姫様は王子様を演じてる



「俺さ、強い奴は嫌いじゃないぜ。
なんか男ってかんじするじゃん」



ケイくんの瞳に敵意は消えていてむしろ好奇心が垣間見える。



「はぁ…それは良かっです」



正直、力わざはあんまり好きじゃない。



男の子になるなら使う必要はあるだろうとは思っていた。



流石に、こんなに早く披露することになるとは予想もしてなかったけど…



「俺のことは呼び捨てで構わねー。
俺も真琴って呼ぶからさ」


さっきまで吠えていた狼がいきなり首輪つきになった気分だ。



サラサラとした肩まである金色の髪を揺らして彼は微笑む。



その笑顔は警戒心のない心からのものに見えて私の気持ちは少し和らいだ。



「ケイ、これからよろしく」



言葉が自然と出てきて笑顔も浮かんでくる。



父さん私は友達も出来てどうやら順調です…?



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