正の数【せいのかず】
「隼輝!帰ってくるの遅いんじゃない? 何時だと思ってるの!?」
家に帰ってきたら母さんの怒鳴り声が
お出迎え

「純に呼ばれてさ、ノート選んでた」
「もう!ヤクザにはならないでよね」
「はいはい」

俺は自室に戻り
クロいノートの事を考えていた
『クロいノートは生きている』
燃やしても生き返るのか?
実験したい気持ちを抑え
俺はノートをパラパラと開く

すると

「安藤 世維(あんどう よつな)?」
こんな奴いたっけ?
クラスにはいない世維なんていう
変わった名前は…

でも、変わったことに
この子のページだけ、日記なんだ

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