大嫌い×大嫌い=大好き
「これに懲りて、あんな危ない真似は止めるんだな。」
偉そうに命令してくる男。
なんで私があんたの言うこと聞かなきゃなんないのよ!
もう、一秒もこんなところに居たくない。早く帰らなきゃ…
「ありがとうございました。もう帰ります。」
そう告げて帰ろうとした。
「なぁ、あんた名前は?」
途端に歩み出していた足が止まる。これは答えるべきだろうか…
でもこの男は私が名前を言うまで帰してはくれないだろう。今までの行動から推測する。
そして、名前をいった方が無難だと自己完結し、教える事にした。
「昴、一瀬 昴。」

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