佳人な先生

2枚目

翌日。

私は大学へ行って

バイトを終えて

そのまま月冴さんの

勤務する病院へ向かった。


裏の通用口が

見えるあたりに

怪しまれない程度に

陣取った。


時間は7時を過ぎ

あたりも暗くなっている。


月冴さんのことを

感情にまかせて

怒鳴ってしまった。


けど、間違ったことは

していない。


昨日の出来事を

また思い出して

自然とまた怒りが

こみ上げてくる。


あんなこと言う

月冴さんはヒドイよ。


それに手紙を

抜き取るなんて

最低だ―――。


時間が過ぎていくにつれ

怒りの感情が

沸いてはおさまり、

沸いてはおさまりを

繰り返していた。



そして時刻は10時。



通用口から

月冴さんが出てきた



美人な女性と一緒に・・・。
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