佳人な先生
***************
安里 匡 視点
***************
「まず、
朝帰りを目撃して
そのアトまで
見つけたあなたは
僕や星音を許せない?」
「いや・・・。
僕にはそんなこと
言う権利はない。」
「権利・・・じゃあ
星音を汚れているとか
軽蔑するとかは?」
「ない。」
「星音も一緒だと
思いますよ。
たしかに星音も
聞けばショックな話し
なんだろうけど
過去は過去でしょう。
過去があって
今の芹沢さんがいる。
そう言ってくれる人が
あなたのまわりに
いなかっただけだと
僕は思いますよ。」
「・・・。」
「もし瑞城先生への
『借り』がなければ
芹沢さんは
星音を好きに
なりませんでしたか?」
芹沢さんは
少しおだやかな表情になって
目線をまた下に落とし
ゆっくり話し始めた。
安里 匡 視点
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「まず、
朝帰りを目撃して
そのアトまで
見つけたあなたは
僕や星音を許せない?」
「いや・・・。
僕にはそんなこと
言う権利はない。」
「権利・・・じゃあ
星音を汚れているとか
軽蔑するとかは?」
「ない。」
「星音も一緒だと
思いますよ。
たしかに星音も
聞けばショックな話し
なんだろうけど
過去は過去でしょう。
過去があって
今の芹沢さんがいる。
そう言ってくれる人が
あなたのまわりに
いなかっただけだと
僕は思いますよ。」
「・・・。」
「もし瑞城先生への
『借り』がなければ
芹沢さんは
星音を好きに
なりませんでしたか?」
芹沢さんは
少しおだやかな表情になって
目線をまた下に落とし
ゆっくり話し始めた。