君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
きっと今日行くところは、"産婦人科"。



唇を噛み締めながら、何も考えないようにしたけれど、どうしても消えてくれない黒い靄は次第に広がっていく。



昨日、藪内先生が言ったんだ。



"もしかして、妊娠してるんじゃないのか?"と。



どうして気づかなかったんだろう。





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