君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「行ってきます」



「……行ってらっしゃい」







私とは違って平然とした様子で、ひらひらと手を振って家を出るみーくん。



遠退いていく足音を聞きながら私はリビングへ戻り、パンを頬張った。



食べ終えると、すぐに着ていたスウェットを脱ぎ捨て病院へ向かった。





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