君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
喜怒哀楽を表に出すことが、出来なかった。



万里ちゃんや籔内先生に心を開くことは出来ても、本当の私を見せることは、嫌われるこ
とが怖くて、拒絶されるのが嫌で、出来なかった。



大事にして、失うことを恐れて、臆病になってた。



だけど、少しずつ笑えるようになって、涙を流すことも出来て。



自分を可哀想と哀れんでいた私が、馬鹿みたいに思えた。







「あと、あんた」







みーくんは、彼女さんを指差して言った。







「こいつ、訳あって話せねえの。何も話さない時点で察してやれよ」







……もう、守ってもらってばかりじゃ駄目だ。




< 159 / 1,645 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop