君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
愛を注ぐどころか、家に帰って来やしない。



知らぬ間に俺は、家を飛び出していた。



冷たい雨が降る、冬の町に。



前に姿を見たのは、いつだったか。いつも、病院の近くのマンションで、寝泊まりしてるあいつを見たのは。







「うああああああああああああああああああっ!」







雨で視界がぼやける中、たどり着いたのは人気のない河川敷。



親父は、どうして大切に出来ない?



俺達、家族を。体の弱い、母さんを。





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