龍太郎一味のご無体な学園生活
「ワタクシには当然熱いベーゼと抱擁があるのですよね?はい」

「そんな事しませんっ、恥ずかしいっ」

鈴木さんの要求に、七星は頬を赤らめる。

「大体男の人が先に女の子にプレゼントを要求するってどういう事ですかっ?カップルだろうと、クリスマスプレゼントは普通ギブ&テイクだと思うんですけどっ!それに鈴木先生は要求にエッチなものが多すぎますっ、仮にも教師なんだから…」

やけに七星の口数が多いのは、照れて舞い上がっている証拠。

そんな彼女を。

「今日はお喋りですね、はい」

ギュッと抱き寄せる鈴木さん。

「な゛っ…」

皆のいるクリスマステロの会場。

冷やかしやら黄色い声やらが上がる。

真面目な七星としては恥ずかしいに違いない。

違いないが。

「そっ、そんなに密着されたからっ…」

七星は鈴木さんの箱に、唇を押し付ける。

「キスマーク…ついちゃったじゃないですかっ…」

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