野獣な執事とワンコお嬢様
なんだかドッと疲れた…。



昨日の夜中に起きて、あらゆる知識を駆使し、琴音を探し出したわけだから。



寝てねぇし、肩いてぇし…。



もう寝たい…。



「ダディー、俺、日本気に入った」

「アゲハ、お嬢様が目当てなら、お前を殺してしまうよ?」

「怖いよダディー…。琴音より、日本のお菓子がおいしかったからだよ。俺、しばらく日本にいたい」

「旦那様に相談してみなさい」

「やったぁ~!!そしたらこの家のボディガードするし」



ウソだろ?



こんなクソガキ置いて帰るなよ?



しばらく親子で話していたら、やっと琴音が戻ってきた。



「ヒョ…じゃなくて、青柳」

「はい、お嬢様」

「お風呂入って寝る」

「かしこまりました。落ち着けるお飲物を用意しておきます」



琴音が風呂に行ったので、俺はハーブティーを煎れる。



寝すぎて、眠れるか心配なので…。



「お嬢様になんてものを飲ませるんだ…」

「体に害はありませんから。漢方ですよ」

「薬はお前の方が詳しいかもしれないが…」



よく眠れるようにこっそり…。



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