野獣な執事とワンコお嬢様
タマキさんの車で大きなホテルへやってきた。



「ここにいるの?」

「知ってっか?このホテル、総統括の実家」

「えっ!?青柳パパの!?」

「継いだのは長男で、総統括は次男だ。一応青柳の実家ってことになるな」



知らなかったぁ!!



ヒョウの実家って大きなホテルやってたんだ…。



「お前、ここに誘拐されたんだけどな」

「そうだったのか…。で、アゲハは?」

「おっ、来た」



どこにいるの?



と、思えば、濃い紫のドレスを着た金髪の超美人がこっちに歩いてきて…。



「あら、琴音。あたしの勝ちかしら?」

「すげーな、お前。マジで女かと思った。その乳偽物か?」

「本物に見えるでしょ?偽物~」



まさか…アゲハ!?



声も違うんだけど!!



背も高いからモデルさんみたいなんですけど!!



女としてどうなの、あたし…。



「なんで女装してるの…?」

「今日は琴音のこと守んなきゃいけないからね~。隣にいたら、琴音よりあたしに目が行くでしょ?」

「その女口調やめてよっ!!」



アゲハが美人すぎて自己嫌悪…。



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