野獣な執事とワンコお嬢様
いつも歩きで向かう学校が、今日は付き合う前みたいにあたしだけ車で別々。



先に学校にいたヒョウは、目も合わせてくれず…。



「ヒョウとケンカでもした…?」

「ケンカっていうか…ん~…」



一方的に怒ってる感じだよね…。



前にも同じような理由でヒョウを怒らせたな…。



必要としてないなんて…。



思ってないもん…。



早く仲直りしなきゃ!!



「ヒョウ…?」

「あ?」

「ごめんなさい…。そんなつもりじゃなくて…」

「だから?」

「だから…」

「俺の機嫌を治したいなら、それなりの謝罪がねぇとなぁ?」



そ、それなりの!?



どんな謝罪!?



アゲハにしたみたいに土下座とかすればいい!?



あんなのヤダよ!!



「わかんねぇなら話かけんじゃねぇよ、ダメ犬」



うぅぅぅぅ~…。



どうしたらいいのか全くわからないよぉ~…。



その日から、アゲハは放課後を満喫、ヒョウは笑顔で不機嫌な日々。



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