野獣な執事とワンコお嬢様
もう1週間、放置されてます…。



「琴音!!合コンってなんだ!?」

「えっ!?合コン!?」

「明日誘われたから行くんだ、俺。でもよくわかんない」

「あたしの愛読書を貸してあげるよ。恋愛のスペシャリスト達の本だから」



日に日に楽しそうな笑顔が増えるアゲハに、マンガ本を貸してあげた。



それより、ヒョウだよ…。



「失礼します、お茶の時間です」

「あっ…はい…」

「本日はお母様から届いたクッキーがありますよ」

「ん…」



何を食べてもおいしくない…。



このままヒョウに嫌われてしまうんだろうか…。



そう思うと、体から熱いモノがこみ上げてきて。



「う゛ぅぅぅ~…」

「お嬢様っ!?」

「もうヤダよぉ!!こんなの耐えられないっ…」



熱いモノは、涙になってこぼれて行く。



それはもう、自分で止めることはできないくらい大量で。



「ヒョウのこと好きなのにっ!!一緒に寝たいしっ…キスだってしたい…」



限界だ。



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