野獣な執事とワンコお嬢様
授業中で、ひたすら謝罪をした後に席に座る。



注目を浴びたのは、当たり前だろう…。



すぐに昼休みになり、一気に襲う脱力感。



涼しい顔をしたヒョウは、あたしの間抜け具合をどう思ってるんだろう…。



あんな風に言い切っといて、結局最初からこんなんだ…。



「ヒョウ様、一緒にお昼食べよ~」

「何で俺がお前らみたいな香水くせぇバカと食わなきゃなんねぇんだよ。メシがマズくなる」

「やぁん!!今日も毒舌~!!」



相変わらずだな、ヒョウは…。



あたしはもう、走り疲れてご飯なんか食べたくない…。



そのままボーッと過ごした午後の授業。



ひとりで歩いて帰る寂しさ…。



「ただいま…」

「おかえりなさいませ、お嬢様」



メイドさんは挨拶だけをしてくれた。



部屋に戻って、愕然とする。



グチャグチャのベッド。



脱ぎ捨てたパジャマ達…。



今から制服も脱ぐから、洗濯しなきゃ…。



服を持ち、洗濯機の前。



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