野獣な執事とワンコお嬢様
オシャレが好きだからって、いつも色んな服を楽しそうに着てるのに。



「何してるんだ、あいつ…」

「おかえり青柳くんっ!!お嬢様がおかしいんだよ…」

「シェフ、お疲れさまです。お嬢様がおかしいのはいつものことでは?」

「違う違うっ!!1日あんな状態で、誰が話かけても返事が返ってこないんだ。もちろん、朝も昼も食べてないしね…」



ついにぶっ壊れたか?



とりあえず、部屋に入って仕事の準備。



着替えて向かったリビング。



「お嬢様」

「青柳だ…」

「そうですが…?」



ポロポロ泣き始まった。



急なことで、少し焦る。



ハンカチを差し出すと、それを受け取らずに抱きつかれた。



「もうイヤだぁ~!!ごめんなさぁい!!」



オイオイ、お前を心配してるシェフとメイドが直視してんだぞ…。



恥ずかしいにも程があんだろ…。



「もうムリっ…あたし…ヒョウがいなきゃ生きていけないよぉ~…」

「そうですか。お部屋に戻りますよ、お嬢様」

「ぬぁっ!!」



お姫様抱っこをしたら、泣きやんだ。



カワイイヤツめ。



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