野獣な執事とワンコお嬢様
そのまましがみつかれ、やっと琴音の部屋。



ベッドに置こうとしても離れない。



仕方なくソファーに座り、琴音は俺に抱っこされたまま。



「さて、どうしましょう」

「ごめんなさい…」

「苦しいので離していただけませんか?」

「ヤダっ!!ヒョウがいなくなるっ…」

「ほぅ~…。どの口が言ってるんですかね?ムリヤリ休みを取らせようとした人が」

「ごめんって…言ってるもんっ…」



何だこのクマ。



寝れてねぇのか?



「痩せましたね?」

「わかんない…」

「わずかに軽くなってます。元からガリガリのあなたが、どんな食生活を送れば痩せられるのか、知りたいもんです」

「だって…」

「お仕置きです、お嬢様…」



久しぶりに触ったな…。



そのせいか、息つくヒマも与えないようなキス。



止められる気がしない。



琴音の匂い…たまらん。



「もっ…ムリっ…」

「お仕置きって言ったはずですよ?お嬢様には発言の自由なんか与えてやりませんから」

「んっ…」



めちゃくちゃカワイイ…。



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