野獣な執事とワンコお嬢様
入り口でインターホンを押したヒョウは、あたしを前に置しだした。



「琴音…?」

「ゆ、雪乃さんっ!!き、着ちゃった…」

「あははっ!!今開けるよ~」



自動ドアが開き、中に入って目指すは雪乃さんの部屋。



比較的声は元気そうだったけど…。



お兄ちゃんと別れてすでに1週間だもんなぁ~…。



もうお見合いとかしちゃったのかな…。



「不安そうな顔すんじゃねぇよ」

「だって…」

「家に入れてくれるってことは、お前のことまでは嫌ってねぇってことだろ?」

「そうかもしれないけど~…」



雪乃さんとの縁がコレで終わるかもしれないのが怖い…。



お兄ちゃんのこと、嫌いなのかな…。



雪乃さんの部屋につき、躊躇なくヒョウがインターホンを鳴らした。



「琴音っ!!」



飛び出してきた雪乃さんが、会ってすぐのハグ。



昔から知ってる雪乃さんの温もりは健在だった…。



「あ、2号くんと来たの?だよね~、琴音が単独でこれるわけないか」

「ご無沙汰してます」



相変わらず美人…。



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