野獣な執事とワンコお嬢様
ムリに元気でいるんだ…。



やっぱり雪乃さん、お兄ちゃんのこと…。



「琴音は2号くんが浮気したらどうする?あっ、気持ちナシの体だけの浮気ね」

「ヤダ…」

「あたしもヤダ。やっぱり距離に負けるってことは、龍蔵はそんな程度でしかあたしを好きじゃないんだよ」

「お兄ちゃんのことはよくわかんないけど…。雪乃さん、お兄ちゃんがほかの人と結婚してもいいの?」

「龍蔵があたし以外を選ぶなら、アリなんじゃない?」



なにも言えなくなる…。



雪乃さんが大人すぎて、子供のあたしには、なにも言えることがない…。



「2号くんならどうする?琴音が浮気」

「窓のない部屋に監禁しますね。一生誰にも会わせないで、洗脳でもしますよ」

「ほ、本気っぽいんだけど…」

「あり得ないでしょう。琴音が俺以外の男と浮気なんて。泣いて謝っても許しませんよ」

「2号くんは浮気しないの?」

「しないとは言い切れませんね。琴音と付き合うまでは適当な女で発散してましたし」



うわっ…。



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