野獣な執事とワンコお嬢様
とにかく、なんかよくわからないけど納得したみたい。



また会おうと言う言葉を最後に、雪乃さんのマンションを出た。



「どうなるのかなぁ…」

「知らん」

「そうだよねぇ~…。雪乃さんの問題だもんね…」

「だからお前が落ち込んでも仕方ねぇだろ」



今まで本当に妹みたいに可愛がってもらってたんだもん…。



このままおしまいなんて寂しいよ…。



「ってか、今は俺といんだけど」

「へっ!?」

「そんなクソつまんねぇ顔ばっかりしてんなら、ひとりで電車で帰すぞコラ」

「や、ヤダっ!!ごめんなさいっ!!」

「元気だったんだからいいんじゃねぇの?この先は誰にもわかんねぇんだから」



そうだよね。



あたしがこんなに落ち込んでたってどうしようもないんだよ。



お兄ちゃんがどうするか。



雪乃さんがなにを選ぶかなんだし。



元に戻る可能性もなくはないんだよね?



「よしっ!!お腹すいた!!」

「おっ、珍しいな。メシ行くか」



ウジウジはやめる!!



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