野獣な執事とワンコお嬢様
だから、ヒョウにばっかり甘えてちゃダメだ。



「お前、マジで平気なわけ?」

「平気じゃないもん…。でもがんばる…。でもお迎えには来てくれる?」

「ん!?あぁ…」



泣かないでがんばるからね!!



その日、ヒョウは病院には来なかった。



あたしも寂しさに耐える。



次の日の朝一の検査の結果は良好。



やっと帰れるっ!!



『退院許可でたよ!!午後には帰っていいって!!』



ヒョウにメールを送り、退院の準備を自分でする。



荷物をまとめ、着替えてヒョウを待つ。



どうかな、学校だから…。



来るか来ないかわからない…。



そして待ちわびた午後。



「お迎えに参りました、お嬢様」



ヒョウが来た…。



学校は…?



「お荷物、自分でまとめたんですか…?」

「うん、ちゃんとできたよ」

「それは…なにより…。タマキさんが退院手続きをしてますので…」

「うん!!でもまだ安静にしなきゃダメなんだって~…」



学校は行けないかな…。



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