野獣な執事とワンコお嬢様
しばらくしてヒョウが運んできたご飯。



「わぁ!!」

「お嬢様が好きな卵を使って卵雑炊にしてみました」

「シェフに手間かけさせちゃったね」

「わたくしが作りました。フルーツは食べられますか?」



な、なんだか怖いくらい優しくない…?



ヒョウがご飯を作った?



いつもならここで栄養のある野菜とかがでてきそうなのに…。



「じ、自分で食べるから…」

「そうですね…。では、浴槽にお湯を溜めてきますので」



なんだろ、この違和感…。



ヒョウがヒョウじゃないような…。



あたし、なんかした?



アレは怒ってるの?



いや、ブラックな空気は感じない…。



ヒョウが作った卵雑炊を食べて、オレンジも完食。



おいしかった…。



「お風呂に入るね」

「着替えはカゴの中に置いてありますので」

「へっ!?」

「あまり長湯はなさらないでくださいね?体力が消耗してはまた入院になってしまいそうなので」



どうしたの、ヒョウ…。



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