野獣な執事とワンコお嬢様
ベッドに座って足をぶらぶら。



やっとバスルームから出てきたヒョウは、もういつもの顔をしていた。



「おはようございます、お嬢様」

「おはよう、青柳」

「着替えなくてよろしいんですか?学校はお休みしていただきますが」

「うん、着替えてくる。青柳はお仕事していいよ」

「ありがとうございます。後ほどお部屋にお茶を」

「お茶はいらない!!天気がいいし、早起きしちゃったからお庭、お散歩してくる。元気になったしね!!」

「では同行いたします」

「忙しいでしょ?朝ご飯までには戻るから大丈夫だよ~」

「そうですか。では、7時半までにはお戻りくださいね?寒くないよう、薄い上着を忘れずに」

「うん、わかった!!」



前なら意地でもついてきただろうな~。



ヒョウもヒョウで、なんか変わったのかも。



前は過保護過ぎたのかな?



別れていた時間はムダじゃなかったよね?



離れてみて、してもらってばっかりじゃダメだって気づけたよ?



お互い、成長できてよかった!!



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