野獣な執事とワンコお嬢様
家に帰ってからも、ヒョウは執事と秘書の二足のわらじ。



お兄ちゃんの人使いの荒さにイラッ。



「やれることは自分でやりなよ!!」

「琴音に仕事のことで文句言われる筋合いはないよ~」

「わかってるけどっ!!」

「わかってないね。ガキの考え」



だって日に日にやつれて行くし!!



心配なんだもん…。



「龍蔵様に何か言ったそうですね、お嬢様」

「ヒョウのことを心配してっ…」

「やめていただけますか?執事の仕事はちゃんとやってますし。まず、なにもわからない小娘に心配されるだけで腹立たしいので」

「そんな言い方ひどいっ…」

「仕事に口を出すようなことは、今後一切しないでくださいね」



笑顔でそう言われ…。



ムカつく。



心配しただけじゃん!!



もう頭にきた。



そこまで言うなら、あたしがバイトしても仕事に口出されないんでしょうから?



勝手にやってやる。



ヒョウなんて、疲れすぎて干からびちゃえばいい。



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