野獣な執事とワンコお嬢様
ヒョウの匂い、大好き…。



「どうした?」

「どうもしないよ?」

「仕事中」

「わかってる…」

「ははっ!!ワガママか?構えって?」

「ん~…、ダメなのわかってるから言わない」

「ん、偉いな」



眠くなってきた…。



ヒョウの匂いが落ち着くからかな?



「琴音、今日は終わらねぇ」

「うん、お部屋に戻って寝るね」

「不安定か?」

「なにが?」

「いや、なんでもない。部屋まで送る」



立ち上がったヒョウに手を握られ、部屋から出た。



自分で戻ってちゃんと眠れるのに…。



「どうしたの?」

「別に深い意味はねぇよ」

「へへっ…」



なんか嬉しいなぁ。



大事にされてる気分。



部屋に着いたらオヤスミかと思った。



ベッドに入ったら布団をかけられて。



「寝れんの?お茶でも飲むか?」

「いらないよ。お仕事頑張ってね!!」

「ん、オヤスミ」

「ちゅー…したい…」

「はいはい」



眠れそう!!



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