野獣な執事とワンコお嬢様
ご飯を食べて、薬を飲んだら一緒にお昼寝。



ヒョウは執事のままの姿だけど、一緒に寝てくれた。



お昼に目を覚ますと、隣にヒョウはいなくて。



ヒョウの部屋を覗いたら、真剣な顔でパソコンと睨めっこしていた。



あたしには休むって言ったのに…。



結局仕事してるんじゃん。



「目が覚めてしまいましたか」

「隣にいなかったから…」

「すみません。お部屋に戻りましょうか。顔色がさっきより良いみたいですし、お茶でもいかがですか?」



ヒョウだって疲れてるはずなのに。



最近あたしに優しいのはなんで?



「この頃変だよ…」

「なにがです?」

「とぼけないで!!優しすぎるじゃん…」

「お嬢様の精神状態が不安定だったようなので…」

「そんなこと…ないと思うけど…」

「私が優しくしたいだけかもしれませんね。それとも、意地悪な方がお好みですか?」

「優しいだけじゃ、なんだか物足りない…」

「困りましたね。私、あなたをそこまでドMにするつもりはなかったんですが」



そう言って、意地悪そうに笑ったヒョウに、あたしはやっぱりメロメロです。



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