野獣な執事とワンコお嬢様
こうして授業中に仕事に励む。



パソコンの授業なんかは、結構ありがたい。



「初歩的なことはわかるから勝手にやらせてもらう」

「いや、でもね?」

「いいから、いいから」

「授業なんだしさ…」



教師を無視して始める仕事。



学校のポンコツパソコンでは、ちょっと面倒だけど。



龍蔵さんにデータ送信。



山のような数字を送っても、返事はちゃんと来る。



龍蔵さんも、それなりに頭がいいから楽だ。



よし、今回の作業はやっと終わりだ…。



しばらくゆっくりできそうだな。



「ヒョウ、さっきからなにやってんの?」

「おバカなりっくんにはわかんねぇこと」

「その記号の並び見ると、天才怖いよ」

「うるせぇ。授業聞いとけよ」

「俺はパソコンに不向きだ!!」



理時は就活中。



元バスケ部だけあって、根性はある。



まぁ、根性しかない。



よって、相当苦戦中。



「仕事見つかったか?」

「もう体力仕事しかねぇよ、たぶん…」



大変そうだな。



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